基礎と専門が連携した初年次科目「環境・建築系数理」の立ち上げと実践その2建築系における取り組みとその効果

概要

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近年,建築を志す学生の中で中等教育において文科系に所属していた学生の入学者数が増加傾向にある。しかし,建築は技術のアッセンブルという要素が強く,高等教育の修了者が担うであろう建築の全体または一部を統括するという役割において,数理基礎の素養は建築の次代を構築する基礎的能力である。数理を不得意とする学生割合が増加する今日において,数理教育の大切さを感じ興味を惹きだすことは近年の主要課題の一つである。本論では,基礎と専門が連携した初年次教育として実施した,数理教育における建築系の取り組みの主旨および実施例について述べ,その結果得られた学生の達成度や,一部のクラスにおいて実施した授業アンケートの結果を報告し,本取り組みの妥当性および将来の課題について論じる。
金沢工業大学の論文