新入学生における自覚的健康感とライフスタイルに関する検討

概要

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本研究は,「どのような人が自覚的健康感が高いのか」,自覚的健康感の高い人の典型例を抽出することを目的として,自覚的健康感とライフスタイル要因全般との関連を多角的,総合的に検討した.結果は以下の通りに約言される.1)健康生活習慣に関する分野では,健康群において,「栄養のバランス」,「自覚的ストレス」,「睡眠時間」の実践率が高い傾向がみられた.2)エゴグラム(自我構造)に関する分野では,健康群において,「気分転換が上手」,「物事を明るく考える」など,FC領域の得点が高い傾向にあった.3)対人関係の基本的構えに関する分野では,健康群において,「人に恵まれている」,「自分の周りにいる人が好きである」などの割合が高かった.4)ソーシャルサポートに関する分野では,男性の健康群において「日ごろからあなたの実力を評価し,認めてくれる人がいる」,女性の健康群において「良いところも悪いところもすべて含めて,あなたの存在を認めてくれる人がいる」などの割合が高い傾向が認められた.以上の結果から,自覚的健康感は,すべてのライフスタイル要因と多面的に関連していることが読み取れる.したがって,「健康生活習慣を実施し,物事をあかるく考え,自他肯定的で,他人との良好な関係を得ている人」が自覚的健康感の高い人の典型であることが示唆された.
北海道医療大学看護福祉学部学会の論文
2006-03-31

新入学生における自覚的健康感とライフスタイルに関する検討

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