「精神障害者の介護」の教育方法 : 介護福祉学生の精神障害者イメージの視点から
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概要
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介護福祉系短大生の精神障害者のイメージ構造と講義前後のイメージ変化を明確にし,「精神障害者の介護」の指導案を考察した.講義前の精神障害者イメージ構造はSD法による形容語が否定的に傾いており,因子分析の結果,閉鎖イメージ,危険イメージ,回避イメージが抽出された.各教員独自の指導案によって実施した講義を受けた学生に比べ,共同の指導案作成後の講義を受けた学生のイメージが肯定的に変化していた.精神障害者の生活や介護を理解できる指導案の示唆が得られたと考える.しかし,精神障害者へのイメージが肯定的に傾いても社会的距離は近くならないことが示唆された.精神障害者を受け入れようとする感情と近寄りがたい,または近寄ろうとする態度との間には,必ずしも肯定的感情が生み出されないといった相反する感情が併存していた.ホームヘルプ志向は講義受講前にも高く,介護福祉学生の職業意識の芽生えと介護への関心の高さを確認できた.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2005-10-01
著者
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