臨地実習における終末期がん患者への看護に対する学生の不安 : STAIと自由記述による分析
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概要
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臨地実習における終末期がん患者への看護に対する学生の不安を,STAI調査と自由記述の内容から分析した。STAIの結果,特性不安は平均48.9(SD10.6),実習前状態不安は平均55.3(SD13.0),実習後状態不安は平均43.8(SD10.2)であった。自由記述からデータとした総センテンス数は122,一人当り平均数は4.9,その内容は,[学生の心情],[がん看護を取り巻く現状],[死生観,人間観について],[看護過程展開能力],[対人関係形成能力],[専門職を目指すものとしての自覚]の6つのカテゴリーと21のサブカテゴリーに分類できた。低特性不安群の一人当り平均センテンス数は5.5,高特性不安群は4.0で,共に[学生の心情]に関する記述が最多であった。死に対する個人的経験を把握すること,個々の学生の困難への対処の仕方,及び防衛機制を知ることが学生理解の一助となり,学習支援をする上で役立つことが示唆された。
- 島根県立看護短期大学の論文
- 2002-03-31
著者
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