伊庭孝の生涯と大正期における著作目録稿
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概要
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伊庭孝(1887-1937)は大正期に新劇の俳優・演出家として出発し、浅草オペラでの活躍を経て、昭和期には音楽評論、放送歌劇の訳詞・解説、オペラの演出などの分野で目覚ましい業績を残した。その間、常に執筆活動を行い、時評的な仕事とともに、西洋音楽および日本音楽に関する啓蒙的かつ専門的な書籍を数多く著した。 伊庭の活動は広範囲に及ぶが、そのどれもが重要であるにもかかわらず、詳細については未だ知られていないように思われる。とりわけ新劇から浅草オペラに至る大正期の活動は、日本におけるオペラ受容史を考える上で不可避の事柄である。そのために必要な予備的資料として、本稿は伊庭の大正期の著作目録(稿)を彼の略史とともに提示する。
- 2012-00-00
著者
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