看護系大学3年次生の高齢者に対するコミュニケーション力についての一考察
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概要
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本研究の目的は,看護系大学3年次生の老年看護学実習Iにおける高齢者に対するコミュニケーション力を明らかにすることで,4年次に行われる老年看護学実習II,および今後の老年看護学領域の教育指導の資料にすることである。対象は,A大学看護学部の3年次生であり,老年看護実習I終了後の学生の自由記載文を質的帰納的に分析した。その結果,3年次生が,高齢者とコミュニケーションする際に工夫していることとして,【加齢の影響を踏まえた働きかけ】,【疾患の症状に応じた働きかけ】,【庇護する対象としての関わり】,【高齢者のことを理解しようとする態度】,【看護学生としての態度】の5つのカテゴリーが抽出された。3年次生は,老年看護学実習Iにおいて,高齢者や障害の特徴を踏まえた関わりができていた。一方,高齢者を庇護する対象と捉えている可能性が示唆された。今後,学生の老年観を育成する取組みの必要性が示唆された。
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