老年看護学実習のレクリエーション体験における看護学生のQOLの学習効果 : レポート内容分析より
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,老年看護学実習後の看護学生35名に,レクリエーション体験の学びのレポートを対象として内容分析を行い,QOLの学習効果を明らかにした。レクリエーション終了後のレポートの学びの記述内容からQOL の内容を抽出した結果,総コード(212)から,サブカテゴリー,カテゴリーを意味内容の類似性に基づき,グループ化し,本質的な意味を表すようにカテゴリーをつけた。QOLの学習効果として43のサブカテゴリー,6つのカテゴリーに分類できた。それらを示す共通性について検討を行なった結果,【活動による心身および生活の変化】,【よりよく生きるための力】の2つの様相が示された。レクリエーション体験のQOLの学習として,レクリエーションをすることによって【活動による心身および生活の変化】が見出され,それらが【よりよく生きるための力】となる学習効果があったことが明らかになった。つまり,老年看護学実習におけるレクリエーション体験は,看護学生が高齢者のQOLについて学ぶ貴重な学習であることが示唆された。
著者
-
山本 純子
太成学院大学看護学部
-
森田 婦美子
太成学院大学看護学部
-
小林 菜穂子
太成学院大学看護学部
-
三井 京香
太成学院大学看護学部
-
吉岡 由喜子
太成学院大学看護学部
-
秦 康代
太成学院大学看護学部
-
山本 純子
太成学院大学
関連論文
- 看護大学生の就業動機に関する研究 : 就業動機と自己同一性との関連
- 初回実習における内発的動機づけの効果
- 若年介護職における職務満足感の検討
- 介護福祉士における夜勤業務ストレスと健康不安及び離職意向の検討
- 実習前後における学生の不安とその変容についての一考察
- 看護大学生の就業動機に関する検討
- A校看護学生の自己受容と自尊感情に関する検討--卒業年次の進度に焦点をあてて
- 脳の活性化を促す口腔ない刺激 近赤外光イメージング装置を用いた脳血流量の測定を行って
- 高齢期女性にマタニティ・ヨーガを用いたストレス軽減効果の研究 : POMSによる効果の検証
- 老年看護学実習のレクリエーション体験における看護学生のQOLの学習効果 : レポート内容分析より
- 看護大学生の職業意識の特徴 : 1・2年次生の自我同一性と看護職の就業動機の調査より
- 現在の看護師がおかれている状況と看護基礎教育とのギャップについての一考察
- 看護系大学3年次生の高齢者に対するコミュニケーション力についての一考察
- 介護教員の実習巡回指導方法に関する考察 : プロセスレコードを通した振り返り
- 現代の医療現場を生き抜くために,看護師に求められる人間力の検討 : 「生きる力」・社会人基礎力・「キー・コンピテンシー」の比較考察を通して