スギ高齢林の林地保全に関する研究 : 林内における下層植生の現存量および植被率の推定
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概要
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本研究は,岡山県北部の75〜92年生のスギ高齢林を対象とし,下層植生の現存量および植被率が他の林分測定項目から推定可能かどうか検討した。この研究から以下の点が明らかになった。ha当たりの立木密度(SD)と相対照度(RLI)の関係は累乗式が成り立ち(RLI=2703*SD^<-0.89>)立木密度がha当たり500本未満では相対照度は10%以上になった。下層植生量および植被率は,相対照度と一次式が成り立ち(r^2=0.900,0.833),立木密度,胸高断面積合計,さらに樹冠投影面積合計とも関係することが明らかになった。以上の結果より,立木密度,相対照度,胸高断面積合計,樹冠投影面積合計のいずれか一つが明らかになれば,下層植生の現存量及び植被率を推定することは可能であると推察される。
- 応用森林学会の論文
- 2002-09-30
著者
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