ケグワのクローン苗育成法 : 接ぎ木による増殖
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概要
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用材として期待されるケグワの初期保育法を研究しているが,その中で形質的に優れたクローンを増殖するために無性増殖試験を行った。養蚕用のクワで確立されている既存の挿し木法を用いて増殖を試みたが発根活着が見られなかった。次にケグワの根を台木とする接木による増殖を試みた。1999年3月に2芽残した約10cmの当年枝を100本調整し,パラフィン処理後3℃で保存した。掘り起こした根を約15cmに調整し,培地に挿し付けて台木とした。1999年4月に割り接ぎを行った1999年8月に活着状況,発根状況,接穂径,台木の地際径を調査した。接穂直径は4.2-7.9mm,台木地際径は4.0-17.0mmであり,活着率は78%であった。活着個体の96%に新たな発根が確認された。穂木・台木の太さと活着の間に関係は認められなかった。
- 2000-03-20
著者
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