生活技能訓練を利用した発話訓練プログラムとその評価 : 異文化適応能力を養成を目指した発話指導について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
伝達能力を養成する指導法として、発話訓練プログラムを生活技能訓練の手続きを利用して開発し、中級学習者30名に対して1日あたり30分で5日間にわたって指導した。本研究では、以下の2点から、訓練の効果を明らかにすることを試みる。1)発話訓練プログラムは、学習者の言語知識(文法的能力)を高める。2)発話訓練プロクラムは、学習者のコミュニケーション場面での言語技能を高める。効果の測定にあたっては、筆記テストとロールプレイテストからなる同難易度のテストを事前・事後テストとして用いた。ロールプレイの評価は、ACTFLの言語能力基準に準拠し、機能、場面、正確さ、談話の型の4項目からなる判定リストを作成し、日本語教師2名で評定を行った。その結果、筆記テスト、及びロールプレイテストは1%レベルで有意差が見られた。しかし、第2点の検証において、正確さの下位項目である「発音」については訓練の効果が認められなかった。
- 日本語教育方法研究会の論文
- 1994-09-27
著者
関連論文
- 教育情報の公開と共有化のためのティーチング・ポートフォリオ (特集 大学等における体制作り)
- FD Commons:授業改善を支援するツールの開発と評価 (教育・学習支援におけるSNSの利活用/一般)
- 授業観察システムFD Commonsによる授業改善の支援
- 5-106 ティーチング・ポートフォリオ作成ワークショップの分析 : 異なる高専間における比較((17)ファカルティ・ディベロップメント,口頭発表論文)
- 授業映像への手書きアノテーションによるピア・レビューシステム(教育データの蓄積・共有技術と応用/一般)
- ラウンドテーブル ティーチング・ポートフォリオ--導入の意義と可能性 ([大学教育学会第32回大会 大学の存在意義])
- FD Commonsによる教育改善の展開 (ICTを活用したFD/一般)
- 授業観察アノテーションシステムFD Commonsを利用したFD活動支援 (新しいデバイスと教育システム/一般)
- 大学教員向けICT活用セミナーのあり方と今後の課題 (eラーニング環境のデザインとHRD(Human Resource Development)/一般)
- ラウンドテーブル 教育改善のための教育情報アーカイブス--オンライン授業公開から電子ティーチング・ポートフォリオまで
- 科学文献読解のための日本語教育コンテンツ
- ラウンドテーブル 教育改善に向けたICTの利用
- 内部質保証に向けた学生TAと同僚教員によるピアレビューの実践 (実用的eラーニング環境の構築と運用)
- 6-328 ICT活用に向けたFDセミナーの企画・実施とその改善 : 大学教育センターと総合情報メディアセンター連携によるプログラム開発(オーガナイズドセッション「e-ラーニングを用いた授業改善」-I,口頭発表論文)
- 授業観察のための授業映像への手書きアノテーション手法の分析
- 高等教育における内部質保証に向けた授業ピアレビューの実践 (特集 実用的eラーニング環境の構築と運用)
- 大学教員の教育力向上に向けたeラーニングコンテンツの試作 (eラーニング環境のデザインとHRD(Human Resource Development)/一般)
- 高校生向け研究紹介を素材とした科学文献講読e-learningコンテンツの試作
- 理工系留学生を対象とした読解e-learningの評価 : 日本語教師と外国人留学生の視点の相違を中心に
- 上級日本語学習者のための読書支援プログラム : 学習履歴の分析
- テキスト構造分析に基づく文章理解の評価の一案 : 日本人と外国人留学生の要約課題の比較から
- 教授活動情報共有システムの開発に向けて
- 読書支援システム新書ライブラリーの試行(2) : 学習成果と学習行動の分析
- 視聴覚フィードバックを取り入れた会話クラスの試み : 授業設計とその評価を中心に
- 漢字語彙の読みと意味の推測過程について
- 熟達者と初心者の文章産出過程の相違について : プロトコルとCohen(1991)の質問紙による調査
- 上級日本語学習者のための読書支援プログラム : 開発と形成的評価
- 生活技能訓練を利用した発話訓練プログラムとその評価 : 異文化適応能力を養成を目指した発話指導について
- 省察的実践のための教師学習コミュニティ成立条件