人工知能のグランドチャレンジ(一般,複雑系とニューロコンピューティング)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人工知能は人間のような知能を持った人工物を実現すること,あるいはコンピュータを道具として知能に関する知見を得ることを目標としている.人工知能における最初のグランドチャレンジはチェスであった.1950年頃から研究が始まって1997年にコンピュータチェスのディープブルーが世界チャンピオンのカスパロフに勝利した.チェスは探索や並列化など人工知能の数多くの技術的な発展に貢献した.チェスの次に来るゲームのグランドチャレンジは将棋と囲碁である.コンピュータ将棋は2010年に女流プロ棋士に勝利し,トッププロ棋士に勝つのももうすぐである.囲碁はチェスや将棋とルールが異なる特殊なルールなのでコンピュータはずっと弱かったが最近モンテカルロ法を使うことでアマ高段者のレベルに達している.ロボカップはチェスに代わる人工知能のグランドチャレンジとしてサッカーを選んだ.2050年までにワールドカップ優勝チームに勝つ人間型ロボットチームを開発することを目指している.アメリカで長い間楽しまれているクイズ番組に2011年にワトソンというコンピュータが出場して人間のチャンピオンに勝利した.日本では東大入試に合格する人工頭脳のプロジェクトも2011年に始まった(目標は2021年の合格である).ここでは人工知能におけるグランドチャレンジを概観してその意義について論じたい。
- 2012-01-19
著者
-
松原 仁
公立はこだて未来大学
-
松原 仁
公立はこだて未来大学システム情報科学部
-
松原 仁
公立はこだて未来大学システム情報科学部情報アーキテクチャ学科
-
松原 仁
公立はこだて未来大学:さきがけ21
-
松原 仁
公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科
関連論文
- 社会におけるAI研究会(SIG-SAI)(研究会総覧)
- 編集委員長就任のご挨拶(新会長就任挨拶)
- 27.情報処理の未来地図(情報処理技術の未来地図,50周年記念特集号)
- 8 エンタテインメント情報学(新しい○○情報学)
- ロボカップ12年(ロボカップ12年)
- 1 「あから2010」の不遜な挑戦(コンピュータ将棋の不遜な挑戦)
- 2 観光情報学(新しい○○情報学)
- ロボットを対象とした新しい相互作用のデザインの試み--函館観光振興用ロボットIKABOを例として (特集 デザイン学)
- 挑戦状を渡すまで(情報処理学会が日本将棋連盟に「コンピュータ将棋」で挑戦状,トピックス,50周年記念特集号)
- 情報処理学会が日本将棋連盟に「コンピュータ将棋」で挑戦状
- 巻頭言(情報処理技術の未来地図,50周年記念特集号)
- 編集にあたって(新しい○○情報学)
- 視線と発話の比較に基づく囲碁と将棋の局面認知過程の違い
- 囲碁と将棋の思考過程の違い : 視線データと発話データの比較から
- 防災情報の平非両用運用と伝達経路拡大方式 : 携帯情報機器利用による防災情報配信システム開発
- ロボカップ道しるべ : 「ロボカップ創世記」第1回(道しるべ)
- 近未来チャレンジ卒業記念パネルディスカッション(アーティクル)
- コンピュータ将棋が名人を破るのはいつか(学生/教養のページ)
- 非ロボット技術者のための直感的ロボットオーサリングシステムの提案
- 編集にあたって : 家内制手工業から工場制機械工業へ(コンピュータ将棋の新しい波)
- 遺伝アルゴリズムの視覚化を用いたゲームのレベルデザイン効率化技法の開発
- こんな人工皮膚が欲しい
- 情報処理の未来地図
- ポジティブ・バイオフィードバックを利用したインタラクティブゲーム
- ロボカップ12年
- 特集「思考ゲーム」にあたって
- 言語グリッドを利用した多言語プレゼンテーション作成支援 : 日本語,英語,簡体中国語,繁体中国語の相互翻訳(言語グリッド)
- 怪しい人工知能であり続けるために(編集委員今年の抱負2009:経糸から横糸まで)
- F-028 協調フィルタリングにおけるデータの必要数の分析(人工知能・ゲーム,一般論文)
- 0.編集にあたって : Xデーは近い(コンピュータ将棋は止まらない)
- ユーザの愛着を促すインタフェース"あるくま"
- はこだてまちナビにおける観光客動態の推定(第2セッション,テーマセッション:モバイル観光/フィールド)
- 協調フィルタリングのデータ数による推薦適正 (「知能と社会・ネットワーク」および一般発表)
- RoboCup-2002 福岡・釜山大会の報告(「ロボカップ」)
- 災害救助のゲーミング : ロボカップレスキュープロジェクト
- ロボカップの歴史と2002年への展望
- 攻撃行動をともなうバイオフィードバックゲーム
- 人工知能・知能ロボットとSF : 小説, 映画, アニメ, 漫画
- 囲碁熟練プレイヤーの詰碁解答に基づく思考過程の考察
- 「認知科学オントロジー」の展望
- 「特集-認知科学オントロジー」編集にあたって : 認知科学コミュニティの新たな発展のために
- 観光情報学
- ロボットを対象とした新しい相互作用のデザインの試み : 函館観光振興用ロボットIKABOを例として
- モーションメディアコンテンツを使用したバイオフィードバックデザイン
- 部屋型コンテンツの制作を支援するシステムの開発(エンタテインメントコンピューティング一般(2))
- 生体信号を利用したゲームにおけるバイオフィードバックの効果(エンタテインメントコンピューティング)
- Rescue MIKE : 災害シミュレーション実況システム : version 0 の設計と実装
- MMORPGログデータを活用したRMT被疑者の効率的な検出
- 大規模災害救助シミュレータを対象としたリアルタイム実況の自動生成
- 次のDeep Blueはいつできるか : 2匹目のDeep Blueはいるか? : コンピュータはいつ将棋・囲碁・サッカーで人間を超えられるか
- 編集にあたって(ゲーム情報学)
- 編集にあたって(エンタテインメントコンピューティング)
- F_029 9路盤問題によるコンピュータ囲碁の評価(その1)(F分野:人工知能・ゲーム)
- エンタテインメントコンピューティングの現状と展望
- 生体信号を利用したゲーム(S61 ムバコン・ユーザビリティ-知的クラスター「札幌ITカロッツェリアの創成」)
- 生体信号を利用したゲームのエンタテインメント性(セッション(3) : エンタテインメントコンピューティング(1))
- 座談会:チューリングテストを再び考える(チューリングテストを再び考える)
- チューリングテストとは何か(チューリングテストを再び考える)
- 心を縛るならAIだっていらない(編集委員今年の抱負2011)
- 編集委員今年の抱負2011
- ロボカップレスキュープロジェクト : マルチエージェントシステム研究の大規模災害救助への応用を目指して(特集●社会・経済におけるマルチエージェント)
- 因果関係によるフレーム問題へのアプローチ
- 複数の領域間の関係に基づいて概念を獲得するシステムRhea
- 棋力認定問題によるコンピュータ囲碁の評価(その3)
- 棋力認定問題によるコンピュータ囲碁の評価(その 2)
- オンラインゲーム運営補助のためのツール(ゲームAI)
- 8.オンラインゲームの課題とその制作支援(情報技術が支えるアートとコンテンツの世界)
- 小型携帯情報端末を用いた広域型情報配信システムの観光・防災への応用提案(UBI9:社会システム・センサネットワーク)
- 小型携帯情報端末を用いた広域型情報配信システムの観光・防災への応用提案(UBI9:社会システム・センサネットワーク)
- 第3回 松原 仁氏インタビュー 「人間理解のための人工知能」
- 協調フィルタリングのデータ数による推薦適正(一般発表)
- コンピュータ将棋はどのようにしてアマ4段まで強くなったか (「エンターテイメントとAI」)
- RMTに立ち向かうMMORPG運営者の支援
- 推論技術の観点からみた事例に基づく推論 (「事例ベース推論」)
- ゲーム情報学の動向(ゲーム情報学)
- あから2010勝利への道 : 0.編集にあたって
- 他者の存在を感じる動画鑑賞システム
- 2. コンピュータ将棋はどのようにしてアマ5段まで強くなったか(コンピュータが将棋を制する日)
- レクチャーシリーズ「コンピュータ将棋の技術」にあたって(コンピュータ将棋の技術〔第1回〕)
- 特集「観光と知能情報」にあたって
- 言語グリッドを用いた多言語函館観光情報サービスの構築(言語グリッドと異文化コラボレーション)
- 人工知能とシミュレーション(第二部:論考,シミュレーション・デザイン)
- 1A2-D07 地域の観光活性化を目指したキャラクターとしてのロボット開発 : 函館イカロボットの開発(アミューズメント・エンタテイナーロボット)
- TA-7-4 身体的エンタテインメントとロボット
- 将棋における棋譜データベースからの棋士の特徴抽出
- 次の一手問題を用いた囲碁プレイヤの局面認識についての分析
- 2A1-E04 SVMを用いた脚式移動ロボットの自己位置推定(移動ロボットのための視覚)
- 2A2-E05 脚式ロボットのナビゲーションのための画像類似度に基づいた地図作成手法の提案(移動ロボットのための視覚)
- 二人完全情報ゲームにおける見込みの高い候補手の生成
- 2A1-B33 英語を使ったロボット製作教室におけるeラーニングの役割とその効果
- パネル討論「大震災と向き合う」(2011年度人工知能学会全国大会(第25回))
- 公開対談「震災からの復興に科学技術はどう貢献できるか」(2011年度人工知能学会全国大会(第25回))
- 非ロボット技術者のための直感的ロボットオーサリングシステムの提案(「人と相互作用するロボット」特集)
- 2P1-G02 屋内の廊下を移動する脚式ロボットのためのビューベーストなトポロジカルマップ作成
- 学会創設25周年に寄せて : 歴代会長の一言(人工知能学会25周年特集「四半世紀を越えて」)
- 人工物のモーションと知能
- モーションメディアコンテンツを使用したバイオフィードバックデザイン(「人と相互作用するロボット」特集)
- 皮膚電気活動を用いた数独問題の難易度評価
- 皮膚電気活動を用いた数独問題の難易度評価
- 観光情報学:1. 観光情報学