森林でGPSをもっと有効に使うために : 高感度GPS受信機の森林内における利用可能性
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概要
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森林内におけるGPS利用に関する需要が最近高まってきているが,林内でGPSを有効に利用するためには,(1)地形による開空部分の遮蔽,(2)樹木による測位信号の劣化,(3)林内での取り扱い,の問題点を克服する必要があり,これらについて検討を行った。(1)については,今後整備が計画されているGNSSやRNSSの利用や利用可能衛星の予測が有効であることを論じた。(2)については,高感度GPSチップセットの代表格であるSiRF Star IIIが搭載されたBluetooth GPS受信機と従来型GPS受信機を利用して森林内で比較実験を行うことにより,高感度GPSの利用が現時点で特に森林内で有効であることを示した。(3)については,ケーブルレスのBlueTooth GPSを利用することが有効であり,森林内においてGPSはすでに実用的なツールとなっていることを論じた。
- 2006-12-31
著者
-
平田 泰雅
森林総合研究所
-
露木 聡
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
平田 泰雅
森林総研
-
Phua Mui-how
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
李 定洙
東京大学大学院農学生命科学研究科:(現)江原大学校森林科学大学
-
李定 洙
東京大学大学院農学生命科学研究科
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