超楕円曲線暗号と位数計算
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概要
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本論文では超楕円曲線暗号の概説を行う.まず,超楕円曲線暗号に必要な数学的な知見を導入した後に,超楕円曲線のJacobian 上で離散対数問題に基づく公開鍵暗号を構成できることを説明する.そして,安全な超楕円曲線暗号を構成するためには,その位数を知る必要があることを説明し,これまでに知られている位数計算法を紹介する.その中で,実用に近づきつつあるℓ 進位数計算法を取り上げ,そのアウトラインを述べた後に,Gaudry-Harley, Gaudry-Schost の研究結果を紹介する.最後にℓ 進位数計算法を用いたFp 上の超楕円曲線の位数計算結果をまとめるとともに,最近の話題に触れる.
- 2010-11-01
著者
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松尾 和人
情報セキュリティ大学院大学
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松尾 和人
東洋通信機株式会社
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松尾 和人
情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科
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松尾 和人
情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科|神奈川大学理学部情報科学科
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