両眼独立呈示されたランダムドットの競合・融合運動観察時における脳波と視運動性眼球運動(一般講演,機械学習によるバイオデータマインニング,一般)
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概要
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両眼視野闘争とは「左右の眼に異なる競合する視覚刺激が独立に呈示された場合に,交互に見える」という現象である,両眼視野闘争の研究は古くからなされているが,両眼視野闘争が脳内のどこで,いつ,どのように処理されるのかというメカニズムは現在もはっきりとは分かっていない.本研究ではランダムドットの競合運動により両眼視野闘争を引き起こす競合運動刺激と対照となる融合運動刺激を用いて,競合・融合運動刺激の違いによって視運動性眼球運動や脳波への影響が現れる潜時について調べた.視運動性眼球運動と脳波は同時計測し,視運動性眼球運動についてはその速度を,脳波については事象関連電位と事象関連同期・脱同期を求め,条件問の差を検定した.その結果,眼球運動において約270ms以降に,また事象関連同期・脱同期において約830ms以降に8-13Hz帯域で競合・融合運動刺激間の有意な差が見られた.
- 2011-06-16
著者
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小林 哲生
京都大学大学院工学研究科
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小林 哲生
京都大学大学院工学研究科電気工学専攻
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夏川 浩明
京都大学大学院工学研究科
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小林 哲生
京都大学大学院 工学研究科
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藤原 悠平
京都大学大学院工学研究科
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夏川 浩明
京都大学大学院工学研究科:日本学術振興会
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