レクリエーション用森林道路の計画
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概要
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デジタルマップ上にて,レクリエーション利用を想定した森林道路を計画した。総合的な評価を効率よく行うために,遺伝的アルゴリズム(GA)とDijkstra(ダイクストラ)法を組み合わせ,最適配置を検討した。また,土工量,安全性などを考慮して,一方通行,1車線の道路を2路線計画することとし,評価因子には,林内景観,見晴らしのよさ,被視頻度,山腹勾配,路線間の距離,地盤高の分散,道路長,縦断勾配を用いた。計画は,起・終点の間に通過点を1路線あたり2箇所設定し,起点から終点までの4点間をDijkstra法で探索して行う。これが1回の計算にあたる。以後,通過点の座標を変えながら,GAの模擬的進化を用いて最適な道路配置を求める。本報告では,30,000回の計算により最適解を得た。計算所要時間は約45時間であった。GAを組み合わせることで,全体を見渡して評価する因子を考慮することができ,総合的な評価ができた。また,GAの確率的探索の効率性も確認することができた。今後の課題としては,メッシュ精度に見合った,適切な評価因子,ウェイトの選定,および通過点の設定方法について検討することである。
- 森林利用学会の論文
- 1998-12-15
著者
-
鈴木 秀典
森林総合研究所
-
鈴木 秀典
(独)森林総合研究所
-
野田 巌
森林総合研究所九州支所
-
市原 恒一
筑波大学農林工学係
-
鈴木 秀典
森林総合研
-
市原 恒一
筑波大学農林工学系
-
野田 巖
森林総合研究所関西支所
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