作業道路網の開設に関する一考察(<特集>「路網」)
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概要
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作業道路網の実態分析を行った。結果を要約すると以下のようになる。1)斜面を30度以上と未満に区分した。30度以上の斜面は,作業道(幅員3m,切土高1.5m)を開設すると路面の一部が盛土で構成される斜面であり,防災的には急傾斜地となり,地形的には小起伏面との傾斜変換線が遷急線(侵蝕前線)となる斜面である。2)四万十町の路網は,路線長の52%が面積割合35%の30度未満の緩斜面に開設されていた。平均傾斜が大きくなるほど30度未満の斜面の分布が路網配置に重要となる。3)締固め試験,路面CBR値から,急傾斜地は締固め能力の大きな土(締め固めれば密度が大きくなる土)で構成され,また急斜面に開設される道は路盤を締め固めて構築されている。4)締固め試験は,道を作設する斜面の土の評価法となる。一方,作業道の作設は路面のCBR値で評価される。
- 森林利用学会の論文
- 2007-12-15
著者
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