立地条件によって伐出作業システム類型を判定する手法に関する考察 : ロジスティック回帰モデルの適用可能性
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概要
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立地条件から伐出経費を推計するモデルと合わせて提案した二元表による伐出作業システム類型を判定するモデルについて,判定精度を上げることを目的に,ロジスティック回帰モデルの適用可能性を検討した。なお,二元表による伐出作業システム類型判定モデルと比較するため,データと基本になる伐出作業システム類型は同じ条件に統一した。その結果,ロジスティック回帰モデルに基づく伐出作業システム類型判定モデルの正分類率は従来型が90.9%,高性能型が75.0%で,二元表による結果と比較して高性能型では有意差は認められなかったが(カイ2乗検定,p=0.429),従来型で好成績を示した(カイ2乗検定,p<0.05)。このことから,ロジスティック回帰モデルに基づく伐出作業システム類型判定モデルは二元表の方法と比べ,同程度あるいはそれよりも有効と考えられた。
- 2007-04-30
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