情報スペクトル的方法を用いた最大ひずみ下での情報源・通信路符号分離可能条件(情報理論)

概要

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1出力の情報源からの出力情報を1入力1出力の通信路を介して伝送することを考える.このとき,情報源符号化と通信路符号化を分離してそれぞれで行い,それらを連接する2段階の符号を情報源・通信路分離符号と呼ぶ.これに対して,情報源からの出力情報を通信路の入力情報に変換する符号を情報源・通信路同時符号と呼ぶ.情報源・通信路同時符号のクラスにおいて情報源符号と通信路符号の2段階の符号器及び復号器に制限した符号のクラスを情報源・通信路分離符号のクラスと呼ぶ.情報源・通信路同時符号を用いて最大ひずみ基準で許容可能なひずみのもと伝送可能である情報源と通信路の任意の組に対して,情報源・通信路分離符号に制限しても同じ最大ひずみ基準で許容可能なひずみのもと伝送可能となるかを議論する.任意に与えられた情報源と通信路に対して,情報源・通信路同時符号で伝送可能となる必要条件と情報源・通信路分離符号を用いて伝送可能となる十分条件が一致するとき与えられた情報源と通信路に対して分離可能であると呼ぶことにする.本論文では,一般情報源からの出力系列が一般通信路を通して最大ひずみ基準で許容可能なひずみを保ち伝送可能となる情報源・通信路同時符号における必要条件と情報源・通信路分離符号における十分条件を述べる.これらの必要条件と十分条件は漸近的に0に近づく項を除けば一致し,この意味において分離可能であることを述べる.
2011-09-01

情報スペクトル的方法を用いた最大ひずみ下での情報源・通信路符号分離可能条件(情報理論)

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