集住空間の共有領域に関する設計意図の特徴 : 建築雑誌「新建築」掲載作品を例として
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概要
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本稿は1986年〜1987年、1997年〜1998年、2006年〜2007年10年間隔2年間を単位として「新建築」に掲載された集住空間の作品例の共有領域に関する設計意図を調査したものである。集住空間の共有領域に関する設計者の説明文中に述べられたことがらは「心理面への働きに関することがら」「コミュニティ促進や共有性に関することがら」「空間様態に関することがら」「機能面に関することがら」「自然とのかかわりに関することがら」「居住者の多様性に関することがら」に大別され、中でも「自然とのかかわりに関することがら」は年代の変化に関係なく常に重要視された。これらに基づき、集住空間の共有領域の設計意図に対する相互関連性や特性を調べるため数量化III類とクラスター分析を行い考察した。その結果、設計者が集住空間の共有領域を設計する際意図した特徴は、(1)空間演出として緑にかかわる要素を取り入れたこと(2)多様な居住者に配慮し安全に考慮したこと(3)空間の利便性を重視したこと(4)空間の連結に考慮したことがあげられた。
- 2011-03-31
著者
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