スレート型端末を用いた留学生のための講義理解支援システムの評価
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概要
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近年,国際交流が盛んに行われており,日本の大学も多くの留学生を受け入れている.しかし,非母語で行われている講義の内容理解に困難を感じている学生もいる.その理由として,大学の講義においては,日常会話で用いられない専門用語などの単語が多く用いられていることが挙げられる.そこで本研究では,スレート型端末 iPad を用いて単語の関連情報を表示する講義理解支援システム YukiPad の開発を行った.本稿では,開発したシステムの評価実験を行い,本システムが留学生の学習に与える影響について調査した.調査結果から次の知見が得られた.(1) 留学生を対象とした講義において,単語の関連情報を提示することにより,講義理解を支援できる.(2) 関連情報を提示した場合,講義の内容理解はできるが,知識習得には至らない.(3) スレート型端末のみを用いると,端末に意識が向きやすく,講義への集中を妨げる可能性がある.
- 2011-03-10
著者
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吉野 孝
和歌山大学システム工学部デザイン情報学科
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吉野 孝
和歌山大学システム工学部:情報通信研究機構
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岡本 健吾
和歌山大学システム工学部
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吉野 孝
和歌山大 システム工
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吉野 孝
和歌山大学システム工学部|情報通信研究機構言語グリッドプロジェクト
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中條 夕貴
和歌山大学
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吉野 孝
和歌山大学
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岡本 健吾
和歌山大学
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吉野 孝
和歌山大学|独立行政法人情報通信研究機構
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