ウオーキングイベント参加者の運動実施目的と運動時の安全対策 : 運動習慣および運動に対する認識の追加調査
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概要
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【目的】既報のウオーキングイベント参加者の運動習慣および運動に対する認識をより詳細に観察するために、イベント参加時および冬季間の運動の実施目的および運動時の安全対策について明らかにする。 【方法】1.調査対象:平成20年度の山形大学医学部と山形県A市が共催するウオーキングイベント参加者のうち、満20歳以上である者207名とした。2.調査方法:開催案内通知にアンケート票を同封し、イベント(10月)の受付で回収した。3.調査項目:基本属性、健康状態、参加時の運動習慣・実施目的・安全対策、冬季間(平成20年1〜2月)の運動習慣・実施目的・安全対策。4.分析方法:基本統計量を算出し、参加時と冬季の運動実施目的と健康上の安全対策について各項目の該当率を検討した。 【結果】168名(81.2%)からアンケートを回収し、白紙回答等を除く163名(97.0%)を分析対象とした。1.運動習慣の実態:週1回以上の運動をしている方は、参加時が 150名中98名(65.3%)、冬季68名(45.3%)であった。1週間の平均運動日数は参加時 3.2±3.4日、冬季1.7±2.7日であり、運動実施者の割合、日数ともに冬季のほうが有意(p<0.001)に少なかった。2.運動実施目的と運動時の安全対策:ウオーキングイベント参加者の運動の実施目的は「健康の維持」と回答した者が約8割、「体力をつけるため」が5〜6割と多かった。しかし、疾病管理目的は少なかった。また、季節による大きな差はみられなかった。運動時の安全対策で実施率が高かった項目は「自分のペースで行う」が約8割で最も多かった。一方、準備体操やクールダウン、衣類等には関心が薄かった。また、「水分を補給する」「温度変化を避ける」は冬季のほうが2割弱少なかった。 【結論】ウオーキングイベント参加者は、健康の維持のために運動している者が多かった。また、運動時の安全対策では、自分のペースで行えるよう心がけている者が多かった。
- 山形大学の論文
- 2010-02-15
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