A-009 相手の「協力度」を考慮する戦略と,ネットワーク上での協力の進化(モデル・アルゴリズム・プログラミング,一般論文)
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概要
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囚人ジレンマゲームが行われる集団の例として,特に国家関係に着目し,協力の進化を分析した.これに際し,相手の「協力度(相手が自分や他者にどの程度協力的か)」を考慮したプレイヤーの意思決定方針ならびに集団のネットワーク構造という2つの観点から協力進化のメカニズムを分析した.その結果,相手を裏切るメリットが大きい時でも,相手の「協力度」を考慮した意思決定は協力の進化を促すことが分かった.また,複雑ネットワークの構造を持つ集団において,相手の「皆に対する」協力度を考慮した意思決定方針が特に協力の進化を促すことが分かり,プレイヤーの戦略と空間特性が国家関係における協力の進化を分析するための一要因として妥当であるという結論を得た.
- 2009-08-20
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