中学校「家庭生活」領域における総合的実践の導入(第2報) : 総合的実践の評価と課題
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概要
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総合的実践授業の評価から,次のことが判明した。1.総合的実践授業の有効性を,意識面および知識面において確認できた。2.授業に対する意識を形成する要因として,生活状況,テスト成績,実践的態度の影響を一部受けていることを把握できた。3.意欲について,題材構成相互の関連性を考察したが,同じ事例に対して授業方法が違っても,同レベルの反応をする場合が多かった。授業方法では,講義および調査と比較すると,実習は,事例により固有の反応をする傾向が明らかになった。多様な生徒の意欲を引き出すために,実習題材は,偏らずに選定することが望ましい。4,双生児の場合,生活状況は類似しているが,実践的態度においては,女子は類似しているものの,男子は異なっている傾向であった。遺伝的素質が近似し,同じような家庭生活および学校生活の下でも,地域生活の影響や生徒個人の個性の確立により,多様な認識構造を形成していることが判明した。よって,家庭外の広範な地域生活を視野に入れて題材事例を選択する必要がある。
- 日本教科教育学会の論文
- 1998-12-31
著者
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