ハノイ・プロジェクト:GISによる都市形成過程の復原
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概要
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筆者らは,地域研究における新たな研究パラダイムとして情報学を導入する,新領域としての 「地域情報学」 の創成を提唱してきた.この 「地域情報学の創出」 プロジェクトの事例研究のひとつが,19 世紀から 20 世紀に至るハノイの都市形成過程を解明し,復原する研究である.このハノイの都市化について,桜井の仮説-「ハノイは紅河デルタ中央の自然堤防帯に位置し,自然堤防脚下に旧紅河の河床による残存湖や池沼が多数存在した.この池沼の不断の埋め立てで,ハノイは阮朝 (1802〜1945) に著しい都市発展を遂げて変容した」-を地域情報学的手法にもとづいて検証する.その過程では,主に GIS やリモートセンシング (RS) などを活用し、歴史事象は 4 次元時空間モデルにもとづいてマッピングした.本報告では,ハノイ中心部の都市化,湖沼群の変容,村落変遷を中心に,19 世紀から 20 世紀に至るハノイの都市形成過程の研究事例を紹介する.
- 2009-07-18
著者
-
柴山 守
京都大学東南アジア研究所
-
米澤 剛
京都大学生存基盤科学研究ユニット
-
米澤 剛
総合地球環境学研究所
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米澤 剛
京都大学生存圏研究所
-
米澤 剛
大阪市立大学
-
米澤 剛
大阪市立大学大学院創造都市研究科
-
米澤 剛
大阪市立大学大学院理学研究科
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