磁気マーカーの交流磁化率測定を用いた液相免疫検査法の開発(SQUID,一般)

概要

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磁気マーカーの溶液中でのブラウン緩和特性を用いた液相免疫検査法を開発した。結合マーカーと未結合マーカーは異なるブラウン緩和特性を示し、この違いは交流磁化率特性の違いとして測定できる。このため、交流磁化率測定により両者を磁化的に識別することにより、液相免疫検査を行った。最初に磁化率測定の際の印加磁界の最適化等の測定システムの高感度化を行い、70ngの磁気マーカーの検出を可能とした。個数に換算すれば1.6×10^7個となる。次に、ポリマー粒子に固定した抗原(ビオチン)の検出を行った。アビジンを付加した磁気マーカーを用い、抗原-抗体反応により磁気マーカーをポリマー粒子に結合させた。印加磁界2.5mT、サンプル溶液60μl、反応磁界60分の条件でビオチンを固定化したポリマー粒子の検出を行い、3,800個までのポリマー粒子を検出した。ポリマー粒子には3,000個のビオチンが固定化されており、ビオチンの濃度に換算すれば0.28fmol/ml となり、高感度検出が可能であることを示した。
2010-01-13