磁気粒子イメージング用高感度交流磁場計測システムの開発(薄膜,デバイス技術及びその応用,一般)
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概要
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MPI(Magnetic Particle Imaging)は、体内に集積した磁気ナノ粒子の画像化を行うものであり、悪性腫瘍等の体内診断装置として期待されている。本研究では、磁気ナノ粒子のイメージングのための高感度交流磁場計測システムを開発した。システム開発においては、液体窒素に冷却した検出コイルを用いてシステムの検出感度を高めるとともに、磁気ナノ粒子からの第3高調波成分を計測することにより励起磁界の干渉を低減した。本システムを用いて、周波数3kHz、振幅1.6mTの励起磁界を用いた場合、検出コイル100mm離れた位置で微量な磁気ナノ粒子(100μg)の検出に成功した。更により少ない磁気粒子の信号検出を目指して、磁気粒子の量を10μg,5μg,1μgと変化させ、深さ50mmの位置にある磁気粒子からの信号検出に成功した。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2014-01-16
著者
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松尾 政晃
超伝導システム科学研究センター
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円福 敬二
超伝導システム科学研究センター
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吉田 敬
超伝導システム科学研究センター
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森重 尭文
九州大学システム情報科学研究院
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宮崎 貴吏
九州大学システム情報科学研究院
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森下 学
九州大学システム情報科学研究院
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