傾角30度のバイクリスタル接合を用いた高温超伝導SQUIDの高性能化(II)
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概要
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傾角30度のバイクリスタル接合を用いてSQUIDを作製しその性能評価を行った。同接合では接合パラメータ(I_o=10〜20 μA, R_s≈10 Ω)を比較的再現性良く作製でき、その結果、SQUIDの変調電圧や磁束ノイズ等の性能を大幅に改善することが可能であることを示した。また臨界電流の揺らぎによるSQUIDの1/f雑音も駆動回路にいわゆるac-bias法を用いることにより大幅に減少できることを示した。最後にいわゆる直接結合形の磁気センサを1cm角の基板上に作製し、周波数f>5HzでB_n=23〜33fT/Hz^<1/2>l;が、またf=1HzでB_n<65fT/Hz^<1/2>と高性能な値が実現できていることを示した。
- 1998-07-28
著者
-
白石 史遠
九州大学システム情報科学研究科電子デバイス専攻
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円福 敬二
九州大学システム情報科学研究院
-
美濃谷 直志
九州大学システム情報科学研究科電子デバイス専攻
-
香取 篤史
九州大学システム情報科学研究科電子デバイス専攻
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