都市的空間の模型製作による図面理解・把握レベルの分析

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概要

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3次元表現された都市的空間の画像を我々がどのように認知・理解し、何を手掛かりとし、それをどの程度正確に構成することができるのかを分析した。また、学習経験の違いによる理解・把握の傾向について探った。1)3次元の都市的空間を正確に理解・把握することは容易ではない。学習経験の浅い被験者(中学生)は特に奥行き感覚を把握しづらいことが示唆された。また、対象が拡大・複雑化するにつれ細部の把握が困難となることが推察された。2)図面を参照する機会の多い建築学を専攻する学生は、現実の空間と照合しながら空間模型を制作していく傾向があった。これに対し、中学生は図面のみを参照し、それを忠実に表現していくことに没頭していたと推察できた。3)被験者は空間の全体構成をまず把握し、その後に部分的な情報により全体が統合されていく傾向が示唆された。但し、中学生は模型パーツを配置させる回数が多く、試行錯誤しながら模型製作を進めていったと推察できた。
2011-01-25

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