カラマツ幹心腐病菌の接種と腐朽の進展
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
カラマツ(Larix kaempferi (Lamb.) Carr.)の幹心腐病菌2種、チウロコタケモドキ(Stereum sanguinolentum (Alb. & Schw. : Fr.) Fr.)2菌株とカラマツカタワタケ(Phellinus chrysoloma (Fr.) Donk)2菌株をカラマツ材ブロック及びカラマツ生立木に接種した。木材ブロックへの接種では、両菌ともブロックの重量減少率は低く、特にチウロコタケモドキでは少なく平均2.9%であった。立木への接種ではチウロコタケモドキは両菌株とも接種に成功し、腐朽の進展速度は接種3年目の調査で891cm^3/年となった。カラマツカタワタケでは腐朽の進展は認められず、病原菌も再分離されなかった。
- 1997-09-30
著者
関連論文
- カラマツ根株心腐病の菌系におけるアロザイム変異と遺伝子型の平面分布
- コムギ赤さび病菌 (Puccinia recondita f. sp. tritici) race 45の人工培養コロニーの病原性の変化
- 人工培地上に生育したコムギ赤さび病菌のコロニータイプに及ぼす培養温度の影響
- 人工培地上に成育したコムギ赤さび病菌コロニーの形態および病原性について
- 筑波大学農林技術センター八ヶ岳・川上演習林およびその周辺地域所産銹菌目録
- Cronartium quercuumの人工培養と培養菌株の病原性
- ブナ・ミズナラの開芽・開葉に与える晩霜の影響
- エンバク冠さび病菌およびコムギ赤さび病菌の人工培養
- 1972〜1974年に発生したエンバク冠さび病菌の生態型
- 腐朽病の診断(II) : 侵入と進展(第1回大会講演要旨)
- カラマツ幹心腐病菌の接種と腐朽の進展
- カラマツ根株心腐病菌の林床での分布
- Puccinia recondita f. sp. triticiの精子世代の人工培養
- カラマツ人工林内の根株心腐病による幹折れ被害
- カラマツ高齢林における心腐病(I) : 富士山麓におけるカラマツ根株心腐病の被害実態と環境要因
- カラマツ根株心腐病罹病木樹幹内に生息する菌類のin vitro における木材成分資化能力
- カラマツ根株心腐病菌の樹幹内での進展
- 液体窒素によるホップおよびブドウベと病菌胞子のう保存
- ハマナスカルス上におけるPhragmidium montivagumの培養
- Gymnosporangium asiaticum精子世代の人工培養
- Ceratocystis laricicola接種後のカラマツ生立木での病徴の進展
- 筑波大学農林技術センター八ヶ岳・川上演習林の高等菌類目録(1)
- カラマツ根株心腐病罹病木および健全木樹幹内の菌類相とその遷移
- 新カラマツ根株心腐病菌とその土壌中からの捕捉
- (72) 北海道におけるハイマツ発疹さび病菌胞子の形態および発芽に伴う核の行動について (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- カラマツヤツバキクイムシが穿孔したカラマツ丸太におけるオフィオストマ様菌類の侵入状況(第7回大会ポスター発表要旨)
- Melampsora属菌5種の培養菌株で形成された夏胞子の発芽力および感染力に及ぼす培地の影響
- カラマツ生立木への根株心腐病菌接種予備試験