カラマツ人工林内の根株心腐病による幹折れ被害
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概要
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カラマツの根株腐朽と幹折れの関係について富士山麓のカラマツ人工林内(標高1,420m)で調査した。201本の立木、52本の幹折れ木、および19本の根返り木からなる0.7haの調査地すべての木を根元から伐倒し、根元断面上の腐朽断面積を計測した。根株腐朽を有する木は立木では43%、根返り木では12%、幹折れ木では100%であった。根株心腐病罹病木で幹折れが高い頻度で起こっていた。根株心腐病罹病木の根元断面積に占める腐朽面積の割合は立木では平均23%であるのに対して、幹折れ木では49%であった。さらに腐朽断面積が根元断面積の30%以下の木では5%の頻度で幹折れが起こっているのに対し、腐朽断面積が30%以上の木では72%の頻度で幹折れが起こっていた。これらの結果より、根株腐朽病がカラマツ人工林の幹折れに大きく関与していることが明らかとなった。
- 1994-03-01
著者
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