チョーサー『カンタベリー物語総序歌』における虚辞ther構文
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概要
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ジェフリー・チョーサーの作品は,中期英語を代表する文献の一つであり,当時のロンドン周辺の言語によって書かれ,また後世へ影響を大きく及ぼしたという点で,現代英語の直接的な源流である。 本稿は,G・チョーサーの『カンタベリー物語総序歌』における虚辞ther(e)構文を検討し,統語的分析を試みた。現代英語のthere構文に対しては,there上昇(there-raising)分析が提案されているが,この分析が通時統語論的に適用できることを示すデータが得られた。
- 2010-10-20
著者
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