マウス壊死性膵炎モデルにおけるIL-10投与効果の検討
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概要
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[目的]Interleukin-10 (IL-10)は抗炎症性サイトカインとして知られており,セルレイン(Cn)やコリンデフィシエントを用いた実験膵炎モデルでIL-10を投与することで膵炎が改善するという報告がある.今回我々は,セルレインおよび,リポポリサッカライド(LPS)を用いたマウス壊死性膵炎モデルを作製し,IL-10の投与効果を検討した.[方法]マウスにLPS 10mg/kg1回(Cn初回投与時)腹腔内投与+Cn 50μg/kg 1時間毎に計10回腹腔内投与して膵炎を作製し,IL-10 10,000 UをCnおよびLPS初回投与1時間前より2時間毎に計7回投与し,その投与効果を検討した.[結果](1)血清膵酵素上昇はCn初回投与時より12,24時間後でIL-10投与により抑制された.(2)膵組織学的にCn初回投与時より12,24時間後でIL-10投与により空胞形成や壊死が軽減した.(3)分子生物学的にCn初回投与時より3,6,12,24時間後でIL-10投与により膵組織中のTNFα,IL-1βmRNAの発現が抑制された.[結論]IL-10は実験壊死性膵炎において,TNFα,IL-1βの産生を抑制し,重症化を軽減させると考えられた.
- 東京女子医科大学の論文
- 2003-04-25
著者
-
林 直諒
東京女子医科大学内科
-
林 直諒
東京女子医科大学医学部消化器内科学
-
林 直諒
東京女子医科大学 医学部 消化器内科学
-
林 直諒
東京女子医科大学消化器内科学
-
林 直諒
東京女子医科大学消化器病センター消化器内科
-
林 直諒
東京女子医科大学消化器病センター内科
-
西野 隆義
東京女子医科大学消化器病センター
-
渡辺 伸一郎
東京女子医科大学医学部中央検査部臨床生化学科
-
小山 祐康
東京女子医科大学医学部消化器内科学
-
小山 祐康
東京女子医科大学 臨床検査科
-
小山 祐康
東京女子医科大学中央検査部
-
小山 祐康
東京女子医科大学 医学部 消化器内科学
-
福屋 裕嗣
東京女子医科大学医学部消化器内科学
-
渡辺 伸一郎
東京女子医科大学 医学部 消化器内科学
-
渡辺 伸一郎
東京女子医科大学中央検査部
-
西野 隆義
東京女子医科大学八千代医療センター 消化器内科
-
西野 隆義
八千代医療センター内科
-
西野 隆義
東京女子医科大学八千代医療センター消化器内科
-
福屋 裕嗣
済生会栗橋病院消化器内科
-
福屋 裕嗣
東京女子医科大学 医学部 消化器内科学
-
西野 隆義
東京女子医科大学附属八千代医療センター 消化器内科
-
林 直諒
東京女子医科大学 消化器病センター
-
林 直諒
東京女医大 医 消化器内科学
-
林 直諒
東京女子医科大学消化器内科
-
林 直諒
東京女子医大肝移植チーム
-
渡辺 伸一郎
東京女子医大消化器内科
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