読書行為の次元 : 成人を対象としたフォーカス・グループ・インタビュー
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は読書の行為に焦点を当て「読書とはいかなる行為であるのか」を明らかにすることを目的としている。既存の読書研究は,読書の対象や,児童や生徒に対する読書指導といった側面に焦点を当てるものが多かった。これに対して本研究は,個人の行う読書は様々な次元からなる行為であると考え,成人を対象として読書の次元を明らかにしようと試みた。20代から40代の計29名を対象にフォーカス・グループ・インタビューを5回実施し,発言を分析した結果,読書とは,対象(何を読むのか)に加えて,志向(なぜ・何のために読むのか),行動(どのように読むのか),作用(読んだ結果何を得るのか),場所(どこで読むのか)の五つの次元から成る行為であることが明らかになった。特に対象は,物理的媒体,ジャンル,内容評価といった観点からみられる可能性が示唆された。
- 日本図書館情報学会の論文
- 2009-12-28
著者
-
小泉 公乃
慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
-
國本 千裕
慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
-
宮田 洋輔
慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
-
金城 裕奈
慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻
-
上田 修一
慶應義塾大学文学部
-
國本 千裕
慶応義塾大学 大学院文学研究科図書館・情報学専攻
-
上田 修一
慶應義塾大学
-
宮田 洋輔
慶應義塾大学
関連論文
- 読書行為の次元 : 成人を対象としたフォーカス・グループ・インタビュー
- 画面遷移と利用者特性からみた大学生におけるOPACの閲覧
- テレビニュース視聴への情報重複性の効果--眼球運動測定と確認テストによる分析
- プーリング手法を用いた学術論文の自動判別実験(セッション2:情報のラベリングと知識の獲得,学生チャレンジ特集)
- 目次と帯を用いた図書の自動分類(情報検索・分類,テーマ : 「デジタルアーカイブの活用(応用)」および一般)
- 図書館情報学研究における「根拠(エビデンス)」(図書館情報学の研究動向と新たな流れ)
- 蔵書評価法からみた図書館員と教員の選書--慶應義塾大学三田メディアセンターの事例分析
- 機械学習手法による著作の自動同定
- 眼球運動から見た子どもの絵本の読み方
- 選書者による選書の特徴 (特集 再考、蔵書構築!)
- 「エビデンス・ベースト・ライブラリアンシップ」(EBL)の枠組みの検討 : 日本の図書館情報学文献の実態に基づいて
- プーリング手法を用いた学術論文の自動判別実験(セッション2:情報のラベリングと知識の獲得,学生チャレンジ特集)
- 『時事新報』初期の社説の著者推定
- 「情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築」研究班の最終報告会記録
- 「情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究」最終報告書
- 三浦逸雄監修, 『図書館情報学の地平 : 50のキーワード』, 日本図書館協会, 2005, 353p.
- オープンアクセスを想定した日本語学術論文ファイルの自動判定(デジタルアーカイブの応用,テーマ : 「デジタルアーカイブの活用(応用)」および一般)
- 目次と帯を用いた図書の自動分類(情報検索・分類,テーマ : 「デジタルアーカイブの活用(応用)」および一般)
- オープンアクセスを想定した日本語学術論文ファイルの自動判定(デジタルアーカイブの応用,テーマ : 「デジタルアーカイブの活用(応用)」および一般)
- 日本の図書館情報学分野の教員の経歴と論文生産性
- 大学図書館トップページのガイドライン
- Webページの有用性に関する分析 : 特徴語の抽出と被リンク数の比較(Webマイニング)
- WWWにおける有用性の高いページの特定手法について
- 情報源としてのWWW (日米政府の電子化文書を使った多言語アーカイブ・サイトの開発)
- 大学図書館のホームページとOPACを採点する (情報とデザイン)
- 図書館の組織形態と業務の変遷--東京都立図書館の事例分析
- シソーラスの比較評価 : 「概念体系の提示」の性能を中心に
- 映像の分析と視聴者調査からみたテレビニュースの形式と内容の変化
- テレビニュース視聴への情報重複性の効果 : 眼球運動測定と確認テストによる分析
- 「学術用語集 図書館情報学編」改訂の経緯
- アメリカの図書館経営における経営組織論--1960年代から2000年代
- WWW上のOPACにおける既知事項検索の諸問題
- WWWページの自動分類 : NDCの分類体系とYahooのカテゴリを使った分類
- 情報メディアの階層化
- 紙の印刷物は電子媒体より強い--紙の現在と電子図書館への疑問 (特集:電子図書館と「紙」の世界)
- ISO/TC46の仕組と審議内容 (標準化活動の概要--ISO/TC46の動向を中心に) -- (第1部 標準化の概要)
- 専門書はどれほど図書館で購入されるか
- 資料保存に関する図書館員教育 (資料保存)
- オンライン分担目録システムと図書館の選択--目録サ-ビス・センタ-か,資源共有か (MARCと書誌デ-タをめぐって)
- 21世紀も本と雑誌は紙のまま (特集 「21世紀へ向けての医学図書館」)
- 電子出版とは何か--現状と展望
- 学術情報流通における深層ウェブの実態--機関リポジトリに収録された文献を用いた調査
- 研究文献レビュー 日本の公立図書館経営における組織形態
- アメリカの図書館経営における経営戦略論--1960年代から2000年代
- テレビニュースと新聞におけるエピソード型フレームとテーマ型フレーム--総選挙報道の分析
- 医学分野のオンライン・デ-タベ-スにおける索引作業の比較評価
- 大学図書館の将来像に関する意識調査
- 画像の認知の枠組みと索引法
- CD-ROMとCD-I
- 図書館経営における経営戦略論(図書館経営)
- 科学技術情報 : 利用者の立場から : 科学技術文献を利用した研究・開発動向把握の方法(情報と企業活動(13))
- 大学図書館の将来像に関する意識調査
- 論文数の国際比較の意義と問題点
- keyword, descriptor, non-descriptor, identifier, free-word, catchword
- インターネットのサーチエンジンの評価尺度 : ESL (Expected Search Length) を使った検索実験
- 絵画データベースの検索手法 : ベクトル型検索手法の可能性
- ベクトル型検索手法による絵画データベースの検索
- 図書館経営における経営戦略の類型
- 図書館経営における民間の経営管理法の影響--1970年代〜2000年代の教科書の引用調査から
- 多角的な観点を導入した蔵書評価による大学図書館員と教員の選書の比較
- 絵画の索引法 : 段階的絵画解釈を応用した三つの索引法によるデータベースの作成と評価
- 日本の図書館目録における書誌的家系--J-BISCにおける調査と先行研究との比較分析
- 大学図書館における電子情報源の利用者教育調査
- 経済学研究者の電子メディア利用
- 深層ウェブの実態とその要因 : 機関リポジトリに登録された文献を用いた調査
- 電子図書館の光と影
- 感性キーワードの発展とその限界
- Z39.50とその可能性(Z39.50)
- 6. 絵画データベース : 索引法と検索法を中心に (人文・芸術系のデータベース : 今そしてこれから)
- 相互協力とネットワーク : 『大学図書館研究』の50号に基づいて
- 1996年度 『学会賞』 選考結果
- 日本の大学図書館のOPACの現状
- 論文段落を対象とした日本語全文データベースの検索
- 図書館・情報学研究論文のトレンド--国内雜誌掲載論文の内容分析を中心として
- 著作同定における目録作成者間の一貫性
- JAPAN/MARCレコードから自動構築可能な著作識別子の提案
- 21世紀も本と雑誌は紙のまま (特集 「21世紀へ向けての医学図書館」)
- ネットワ-ク環境下における学会情報システム
- 大学図書館のパフォ-マンス尺度
- 情報とinformationの語の意味の変化 (『情報について考える』)
- ISO/TC46総会報告
- オンライン検索システムの利用者インターフェースの評価 : 第19回ドクメンテーション・シンポジウム発表内容
- 索引作成のためのシソーラス(インデシング(索引作成)の方法(4))
- 日本の大学図書館の課題(大学図書館)
- 分担目録作業
- The evaluation of "Igaku Chuo Zasshi (Japana Centra Revuo Medicina)".:The Coverage, Time Lag, and the Number of Assigned Descriptors