在宅痴呆性高齢者に対する回想法を取り入れたグループケアプログラムの効果
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概要
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在宅痴呆性高齢者(DSM-IVによるADもしくはVD)23名を研究対象(無作為割付により介入群12名,対照群11名)として,回想法を取り入れたグループケアプログラムによる介入を実施し,効果を検証した結果,1)対象全体の認知機能(MMSE)への効果では,見当識の領域を中心として,介入群と対照群との間に有意差を認め,介入群では対照群に比して有意に改善した.2)対象全体の日常生活機能(MOSES)への効果では,失見当識と引きこもり傾向の領域について,介入群と対照群との間に有意差を認め,介入群では対照群に比して有意に改善した.3)グループセッションならびに経過評価から,介入群に対人交流の向上や意欲の改善が示唆された.以上より,回想法を取り入れたグループケアプログラムによる介入は,痴呆性高齢者の認知機能ならびに日常生活機能の改善と対人交流や意欲の向上に対して有効であり,地域(在宅)痴呆性高齢者に対する日常生活適応促進に向けての有効な一方策となる可能性が示唆された.
- 2000-11-01
著者
-
金川 克子
石川県立看護大学地域看護学
-
田高 悦子
東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学分野
-
立浦 紀代子
石川県羽咋市福祉課
-
和田 正美
石川県羽咋市福祉課
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金川 克子
石川県立看護大学
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立浦 紀代子
羽咋市在宅総合サービスステーション
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田高 悦子
東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
-
田高 悦子
東京大学 医系研究 地域看護
-
田高 悦子
石川県立看護大学
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