Flexibacter maritimus菌体の疎水性について
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概要
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海産魚の滑走細菌症原因菌Flexibacter maritimusの宿主に対する付着能を明らかにするため,本菌の疎水性をSATとBATH試験によって検討するとともに,自発凝集能についても調べた。供試菌株には1985年8月に広島県で罹患マダイから分離されたF. maritumus GBR-3株を用いた。その結果,本菌はSATでは0.05から2.0Mの硫酸アンモニウムに対しては凝集せず,4.0から5.0Mの硫酸アンモニウムで凝集した。また,BATH試験ではヘキサデカン,オクタンおよびキシレンに対してそれぞれ最高で15,18および22%であった。また,本菌の自発凝集能は認められなかった。したがって,疎水性は低く,自発凝集能も認められないことから,本菌の宿主に対する付着能は弱いと推察される。
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