12. 乾燥BCGワクチンの含水度測定時の温度の再検討(一般演題)
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概要
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目的:現在の乾燥BCGワクチンの含水度は60°、3時間の加温で放出される水量によることになっているが、加温温度を高めた場合の含水度を檢討した。方法:含水度の測定は気相圧法によった。装置の硝子摺合せ部に米国製シリコングリースを用いた。アンプル収容部を100℃の沸騰水中に入れると、接合部が濡れて測定が出来なくなるので、沸騰しない最も高い温度98℃まで温度を高めて、接合部から空気洩れをなくすことが出来た。従来通りにアンプルを切断してから60℃の湯浴中で3時間加温して放出する水量を測定した。その後温度を注意し乍ら98℃まで上げて、1時間毎に更に放出される水量を測定した。98℃に上げてから4時間で測定を打切った。菌量は98℃の測定が終ってから、内容を洗い出し開封前のアンプル重量と開封測定後のアンプル重量の差に空気重量の補正を加えて算出した。成績:60℃放出水量は0.04〜0.08mg(1.5mg入アンプル)、0.06〜0.09mg(25mg入アンプル)0.13〜0.33mg(5mg入アンプル)で98℃に高めると全放出量は夫々0.08〜0.13mg、0.10〜0.14mg. 0.24〜0.56mgで、60℃3時間では98℃で全部放出される水量の50〜60%の水分が放出されていた。
- 低温生物工学会の論文
- 1963-04-09
著者
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