8)BCG菌量と媒液濃度に関する研究
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概要
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研究目的: 凍結真空乾燥後保存に適したBCGワクチンのBCG菌量に最も適した媒液濃度の研究。研究方法: 媒液としては基準に定められた白糖液及びグルタミン酸ソーダ液を使用した。2代目ソートン10日培養のBCGを脱水秤量し、液ワク0.5ml宛アンプルに分注、下記菌量及び媒液濃度とした。[table] 箱型乾燥機で乾燥後多岐管式乾燥機で熔封した。予備凍結は-30℃1時間,乾燥時間は6時間,真空度は1.5×10^<-2>mmHg,加温時間は1時間40分26℃迄で、室温は22〜26℃,湿度は51〜58%であつた。37℃に保存して小川培地を用いて生菌単位数を測定した。研究成績: 白糖液媒液ワクチンでは菌量40mgの場合5%, 4%, 5%, 2%,が良く、5mgでは3%, 2%, 1%, 0.5%が良く、2.5mgでは1%, 0.5%,が良く、1.5mgでは1%, 0.5%が良かつたが3ヶ月後の培養時の稀釈が適当でなかつたので菌量に対し1種の濃度と云う結果は得られなかつた。グルタミン酸ソーダ媒液ワクチンでは5mgでは1%, 2.5mgでは1%, 2%が良かつた。
- 低温生物工学会の論文
- 1961-04-08
著者
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