4)反復凍結真空乾燥のBCGに及ぼす影響
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概要
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[実験目的]凍結真空乾燥の反復がBCGに如何なる影響を与えるかを観察し、凍結乾燥抵抗菌の出現をも期待した。[実験方法]当所製乾燥BCGワクチンLot614 (35, 6, 7)40本と5年10ヶ月氷室に保存したLot294 (29, 10, 1)30本を使用した。共和式多岐管式真空凍結乾燥機に取付け室温乾燥した。媒液は1%白糖液,予備凍結はドライアイスで10分間、真空度10^<-3>mmHg.乾燥時間は4〜5時間。乾燥終了后その都度アンプル2〜3本を小川培地に定量培養し、他のアンプルには滅菌蒸溜水0.5mlを加えて再懸濁して凍結乾煥を繰返した。1日に2〜3回宛10〜12回行つた。今まで次の4系統の実験を行つた。A_1 : Lot614を使用して10回凍結乾燥。B_1 : Lot294を使用して10回凍結乾燥。A_2 : A_1 10回乾燥ワクチンを小川培地に定量培養し、さらにンートンに移し新たにワクチンを作つて12回乾燥。A_3 : A_2から同様にワクチンを作り10回乾燥。[実験成績]A_1 B_1 A_2 A_3の乾燥毎の生菌単位数を対数値でグラフに示した。 A_1については、凍結乾燥を繰返すと生菌数は減少し、生残率には一定の傾向が認められなかつた。A_2はA_1に比しさらに生菌数の減少、生残率の下降傾向が認められたが、A_3ではA_1 A_2に比し生菌数、生残率共に上昇傾向が認められる。B_1については、凍結乾燥で生菌の減少は甚しく、6回以后には生菌を認めなかつた。尚古いワクチンと新しいワクチン、反復凍結乾燥を繰返したBCGワクチンの形態の変化も電子顕微鏡で観察した。反復凍結乾燥のBCGワクチンに生菌単位数に及ぼす影響[graph]凍結乾燥回数
- 低温生物工学会の論文
- 1961-04-08
著者
-
海老名 敏明
東北大学抗酸菌病研究所
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長谷部 栄佑
東北大 抗酸菌病研究所
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長谷部 栄佑
東北大学抗酸菌病研究所
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高世 幸弘
東北大学抗酸菌病研究所
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猪岡 伸一
東北大学抗酸菌病研究所
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福士 主計
東北大学抗酸菌病研究所
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福士 主計
東北大学洸抗酸菌病研究所
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高世 幸弘
東北大学抗酸菌病研究所内科
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