揮発成分の凍結および乾燥工程中における保香と水分について(研究報告,昭和54年度第25回凍結及び乾燥研究会特別講演および研究報告)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
醸造醤油を凍結および乾燥しその香気保持について調べた.1)-35℃まで凍結しても香気は変化しなかった.2)凍結乾燥させた試料の保香率は低沸点区分(アルコール,エステル類など)10〜55%,高沸点区分(フェノール性化合物など)で60〜95%となっていた,一方,噴霧乾燥の試料の保香率はそれぞれ0〜10%と15〜60%であった.成分中アセトインの保持は極端に低下した.3)乾燥工程中における保香と水分では,水分の蒸発と並行して香気も逸散するが,水分が2〜3%になると香気の逸散はなくなった.4)香気の保持にとって水分の挙動は影響があると思われるが,明確な結果は得られなかった.5)β-シクロデキストリンによる香気保持につて調べた.
- 低温生物工学会の論文
- 1979-08-10
著者
-
岡安 誠
キッコーマン株式会社研究本部
-
岡安 誠
キッコーマン(株)中央研究所
-
浜野 光年
キッコーマン(株)中央研究所
-
杉本 洋二
キッコーマン醤油(株)中央研究所
-
浜野 光年
キッコーマン株式会社中央研究所
-
浜野 光年
キッコーマン
関連論文
- ラットにおける各種鉄強化剤による鉄欠乏改善に対する効果の比較
- 低水分発酵食品の熱的性質と成分による水分の保持(昭和52年度第23回凍結及び乾燥研究会研究報告)
- 147 穀酢液の植物生長調節作用に関する研究 : 第1報 基礎効力とその生物検定法について
- 9. 乾燥処理した揮発成分の保持と水分活性(昭和56年度第27回凍結及び乾燥研究会特別講演および研究報告)
- 揮発成分の凍結および乾燥工程中における保香と水分について(研究報告,昭和54年度第25回凍結及び乾燥研究会特別講演および研究報告)
- カ-ル・フィッシャ-法による醤油,粉末醤油およびワインの水分定量
- 粉末醤油の吸湿性にたいする糖類の影響について
- 6. 乾燥した発酵食品の水の動きと保護物質(昭和51年度第22回凍結及び乾燥研究会講演並びに討論要旨)
- 3. 醸造食品と水(セミナー「低温と生体高分子」)
- 醸造食品と水(2)
- 醸造食品と水(1)
- 食品の香気保持と水分活性(要旨)(VI.食品の香気の保持,セミナー「生物的生活の保持技術」)
- 7-追加 発酵食品と水(セミナー「凍結・乾燥と水」講演要旨)
- 加熱乾燥による醤油の成分変化と水分の挙動について
- 飽和脂肪酸の粉末醤油吸湿性に及ぼす影響