"kai"と"〜kai"の構文的文法機能についての分析
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概要
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本稿は動詞としての"kai"と方向補語としての"〜kai"についてそのプロトタイプ的意味と構文的な特徴について観察した。動詞としての"kai"のプロトタイプ的意味は「主体や事物がある場所から離れたり、主体が事物をある場所から離れさせ、移動させたりすること」を表す。また、"kai"の後につく目的語の語彙的意味の違いによって、"kai"は様々な意味を持つことになる。また、"kai"による移動は一方向と複数方向という特徴を持っている。方向性の特徴によって、一方向はスタートする、複数方向は広がるという意味に繋がる。方向補語としての"〜kai"はある動詞や動きによって、主体や対象が結果的にある場所から離れることを表す。具体的な動作を伴う"〜kai"は、対象がある場所から離れることを表す。抽象的な対象物を移動させる"kai"や、具体的な動作を伴わない"〜kai"は拡張した意味が多く、動作の開始や、解く、広がるなどの意味を表す。
- 沖縄大学の論文
- 2007-12-31
著者
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