分子生物学的レベルよりみた子宮筋収縮弛緩機構について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
分子生物学的レベルで子宮筋収縮弛緩機構を検討し,つぎのごとき結論に達した。子宮筋の場合:筋収縮因子Caは静止時筋細胞膜外に存在し,膜がdepolarizationを起した時,Caは筋細胞膜内にpassive Transportで入り,細胞内のActomyosin中のTro-poninに結合して,Myofilamentが収縮する。弛緩の際は,膜のredepolarizationが起こり,筋細胞膜のactive Transportにより,Caは膜外に汲み出され,筋は弛緩する。骨格筋の場合:Caは子宮筋の場合とその態度が異なり,膜内でTroponinとSarcoplasmic reticulumなどの間を往き来して筋の収縮弛緩を行なう。
- 千葉大学の論文
著者
関連論文
- 分子生物学的レベルよりみた性ステロイドホルモンの作用機序 : 子宮筋収縮弛緩機構を中心として
- ラツト骨格筋, 心筋のActomyosinに対するATP作用 : 各種運動負荷による骨格筋, 心筋のAM粘度変化
- 73. Prostaglandins経膣及び経肛門投与による分娩誘発
- Prostaglandin F_ および E_2 の妊娠子宮に対する作用
- 子宮筋収縮弛緩機構に対する性 steroid hormone と calcium との関係 : Mechanogram による観察
- Isoxsuprine・HClの子宮筋弛緩作用機転に関する研究
- 妊娠末期および分娩時ラット子宮筋,胎盤,血清内のtotal,透析性,非透析性Calciumおよび,Magnesiumについて : 子宮筋収縮弛緩機構に関連して
- 子宮筋収縮弛緩に関与しているCa, Mgの動態 : Ca, Mgの子宮筋及びMyosin Bへのとり込み (in vivo)
- 分子生物学的レベルよりみた子宮筋収縮弛緩機構について
- 細菌によるチロジンよりフェノール生成
- 細菌によるp-クレゾールの生成
- 細菌によるp-オキシ安息香酸よりフェノール生成
- 細菌によるチロジンより,p-オキシ・フェニル・アクリル酸及びp-オキシ安息香酸を経由するフェノール生成
- 6. フェノール及びクレゾールの体内生成について(第32回千葉医学会総会演説要旨)
- 1. クレゾール及びフエノールの体内生成に就いて(第31回千葉医学会,昭和29年度千葉県医師会医学会連合大会演説要旨)
- 骨格筋及び子宮筋Myosin B構成におよぼす性Steroid Hormonesの影響の比較
- 子宮筋構造(電子顕微鏡的観察)よりみた子宮収縮方法についての一考察
- ラット乳腺・肝臓及び脾臓における燐酸化合物の変動に関する実験的研究
- STUDIES ON COPPER CONTENTS IN UTERINE MUSCLE OF RAT
- THE SUBCELLULAR LOCALIZATION OF CALCIUM IN SKELETAL AND UTERINE MUSCLES AT THE MUSCULAR CONTRACTION AND RELAXATIO
- STUDIES ON THE PHOSPHOROUS COMPOUNDS IN THE UTERINE MUSCLE OF RAT
- EFFECT OF CALCIUM ION TRANSPORTED INTO UTERINE MUSCULAR CELL THROUGH CELL MENBRANE ON ACTOMYOSIN-ATPase OF UTERINE MUSCLE OF RAT