Benzodiazepine誘導体の中枢作用(<特集>脳と神経の研究VI)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.Benzodiazepine誘導体の中からChlordiazepoxide, DiazepamおよびNitrazepamの三つをえらび,これらの中枢作用を慢性電極植込みウサギを用いて脳波学的に,Flaxedil投与人工呼吸下のネコを用いて視床下部後部電気刺激による昇圧反応に対する効果を観察することにより検討した。2.脳波の徐波化の程度も,覚醒反応に対する抑制効果の程度もNitrazepam, Diazepam, Chlordiazepoxideの順で強かった。3.これらの三つの薬物の間で,Physostigmineで誘起した脳波上の変化に対する拮抗作用では差がみられないが,Methamphetamineによる脳波の変化に対する拮抗作用については有意の差が認められた。4.視床下部後部電気刺激による昇圧反応はNitrazepamでは完全に,Diazepamでは約50%, Chlordiazepoxideでは軽度に抑制された。
- 千葉大学の論文
著者
-
石山 淳一
千葉大学医学部薬理学教室:(現)東京医科歯科大学精神神経医学教室
-
久野 恒一
千葉大学医学部脳神経外科学教室
-
久野 恒一
茨城県西病院・脳外科
-
石川 稔生
千葉大学医学部薬理学教室
-
石川 稔生
薬理
-
石山 淳一
千葉大学医学部薬理学教室
-
久野 恒一
千葉大学医学部第一外科学教室
関連論文
- 小児重症脳挫傷の減圧開頭術の遠隔成績について(脳外科学的研究,脳と神経の研究VIII-脳と神経の障害と修復-)
- 側脳室内出血をともなう硬膜外血腫の1治験例について(脳外科学的研究,脳と神経の研究VIII-脳と神経の障害と修復-)
- Benzodiazepine誘導体の中枢作用(脳と神経の研究VI)
- Pyribenzyl methylsulfate(CG-201)の薬理(脳と神経の研究V)
- Phenothiazine誘導体の中枢作用の脳波学的解析 : とくにphysostigmine, methamphetamineに対する作用を中心として(脳と神経の研究IV)
- 28. 解剖標本の国産樹脂による包埋(第36回千葉医学会総会,第5回千葉県医師会学術大会連合大会演説要旨)
- 14.視床内側核出血に対するCTスキャンの重要性について(第598回千葉医学会例会・第1外科教室談話会)
- 2. 原発性十二指腸癌の1例(第419回千葉医学会例会 第一外科教室談話会)
- 11. 高令者電解質代謝について(第419回千葉医学会例会 第一外科教室談話会)
- Tetrodotoxinによる錘内筋,錘外筋線維の麻痺(脳と神経の研究)
- 27) 海馬後発射閾値におよぼすPsychotropic chugsの影響(第407回千葉医学会例会 第13回中山外科例会)
- 結晶Tetrodotoxinのネコ側脳室内注入による嘔吐について(脳と神経の研究II)
- Tetrodotoxin作用下の伸展反射(脳と神経の研究)
- 4-1.クロルプロマジン,ハロペリドールおよびクロルジアゼポキサイドの中枢作用の脳波学的研究(向精神薬の基礎と臨床,昭和48年度(1973)千葉大学医学部公開講座)
- オーストラリアの医学教育および基礎医学系大学院(海外だより)
- 脳波用皮質下電極植込み法について
- 6-4 睡眠と催眠薬の作用(6.睡眠,昭和44年度(1969)千葉大学医学部公開講座抄録集)
- ウサギにおけるMorphine持続静注の影響についての脳波学的研究(神経薬理,脳と神経の研究VII)
- 5)Limbic systemと向精神藥の作用機序(脳と神経,シンポジウム,第43回千葉医学会総会,第12回千葉県医師会学術大会連合大会,第5回日医医学講座)
- 動物脳波からみにAddictionおよびToleranceとくにMorphine, Methamphetamine連続投与の影響について
- PhysostigmineおよびMethamphetamineの中枢作用の電気生理学的解析 とくにThalamo-cortical responseを中心として
- 海馬および扁桃核の漸加現象を中心とした二,三向精神薬の中枢作用の解析