ウサギにおけるMorphine持続静注の影響についての脳波学的研究(神経薬理,<特集>脳と神経の研究VII)
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概要
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1.慢性電極植込みウサギにMorphineを持続静注(3mg/kg/h,10ml/h,8h)し,持続静注前,持続静注開始5h後,8hの持続静注終了直後の自発脳波および音刺激による覚醒反応を比較検討した。2.持続静注開始後5hで自発脳波は速波化の傾向を示し,音刺激による覚醒反応も増強した。3.持続静注終了直後の自発脳波は全く低振幅速波のみとなり,著明な被刺激性の高進もみられた。4.持続静注終了直後にNalorphine 10mg/kgの皮下注射により禁断症状が誘発された。5.持続静注法が短時間でMorphine嗜癖を形成する有効な手段であること,そして再現性のあることから,鎮痛薬の嗜癖性の有無を検索する予備試験に応用出来ることが知られた。
- 千葉大学の論文
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