跡見花蹊と跡見玉枝
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概要
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跡見玉枝は本学の学祖跡見花蹊の従妹にあたり、明治・大正・昭和初期にかけて活躍した桜の画家である。その生涯は、玉枝自身の晩年の回想と学園の一次資料である『跡見花蹊日記』からたどりみることができる。玉枝は少女時代に花蹊の許に身を寄せた一時期があり、花蹊の身近に暮らした縁で姉小路家に出入りするようになる。それは、姉小路良子を中心とした公家文化に親しくふれ得た日々であった。また、日記や残された書簡から、桜の師宮崎玉緒と花蹊に交流があることが知られ、さらには玉緒の仕えた主君と花蹊の間にも親交が認められる。若き日の玉枝は、花蹊の豊かな人脈に支えられてあることがうかがえるのである。
- 2009-09-15
著者
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