跡見女学校の教育と古典文学の教養 : 折り手本「四季のふみ」から
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概要
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跡見学校ならびに跡見女学校では、学祖跡見花蹊がみずから書画を担当している。そこで用いられた習字の折り手本が、文字を習うことを通して生徒たちの人格教養を高める教材としてあることは、前積までにも見てきたとおりである。本稿では、書簡体の本文を持つ折り手本が消息文の伝統のうえにあることをまず確認し、そのひとつである折り手本「四季のふみ」の翻字を試みる。樋口一葉によって書かれた明治二十年代後半の「通俗書簡文」をあわせて参照しながら、「四季のふみ」が、古典文学の伝統のうえにある基礎教養を反映した本文であることを明らかにする。
- 2006-03-15
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