分裂文再考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,英語のit分裂文とthere分裂文の焦点の位置に生起するのはどのようなものかということを,その意味特性に注目しながら議論を進めた.具体的には,筆者の先行研究の枠組みの中で,最近注目されてきたit分裂文の例(there分裂文の例も含めて)も基本的には処理できるということを論じた.そこでの主張は,it分裂文の焦点の位置に生じる要素には,形式的にしろ,意味的にしろ,情報的にしろ,適度な一つのまとまりが必要であり,それが観察された時,当該の分裂文の許容性は高まるというものである.また,there分裂文の焦点の位置に生じる要素には,there構文の意味上の主語に関する意味特性が大きく関与していることも論じた.
- 久留米大学の論文
著者
関連論文
- Code-switching研究最前線
- 分裂文再考察
- whetherとifの交替について
- 関連性理論に基づく英語における分裂文の一考察
- 英語のAssociative Anaphoraについての一考察
- 英語におけるWh語+不定詞構文についての一考察
- 国際語としてのエスペラントの可能性(2)
- 国際語としてのエスペラントの可能性(1)
- 情報に関する語用論についての一考察
- 存在文における定表現について
- 分裂文についての一考察
- Adversative Passiveについて(2)
- Adversative Passiveについて(1)