周手術期の肺がん患者への術前オリエンテーションプログラムの作成と評価
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概要
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本研究は,周手術期の肺がん患者への身体的・心理的にサポートするための術前オリエンテーションプログラム(以下,プログラム)を実施,評価することを目的とする。同意を得られた初めて手術を受ける肺がん患者10名(男性6名,女性4名),平均年齢62.8歳を対象とした。作成したパンフレットとDVD(22分)を用いたプログラムを,外来通院中で手術の説明を受けた後の期間に個別に施行後,手術に対する認識の変化について半構成的質問紙を用いた面接とプログラムの評価についてアンケートを行った。その結果,対象者の認識はプログラム参加前には「ショック」「死の予感」など,プログラム終了後には「具体的な理解」「前向きな態度」「痛みを我慢しない」などを抽出した。プログラムの評価は,ほとんどの患者からよくわかったという評価を得た。プログラム終了後に前向きな認識の変化により,プログラムに参加することで患者は,手術への準備を具体的に知り術後回復に前向きに取り組むための情緒的サポートを得たと考えた。
- 大阪府立大学の論文
著者
-
山口 亜希子
神戸市看護大学
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森 一恵
大阪府立大学看護学部
-
高見沢 恵美子
大阪府立大学大学院看護学研究科
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橋口 由起子
大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター
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高見沢 恵美子
大阪府立大学看護学部
-
高見沢 恵美子
大阪府立大学 看護学部
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森 一恵
大阪府立大学 看護学部
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