保育者養成教育における感性と自然体験
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概要
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保育者養成課程の必修科目である「総合演習」への取り組みについて,1.保育者を目指す学生の体験プログラムとしてのネイチャーゲームの持つ可能性について考察すること,2.学生のネイチャーゲームの取り組み方,特に「分かち合う」ことのできる関連要因について考察することを目的として,事後の学生による自己評価の結果から,次のような考察をした。1.保育者としての実践力養成を目指した総合プログラムの中で,特にネイチャーゲ一について40.78%の学生が印象に残ったということから,保育者を目指す学生の体験プログラムとしてネイチャーゲームの持つ可能性の高さを示している。2.分かち合うことが難しかった学生の回答から,全体への配慮に気持ちが傾きすぎ,自分自身が自然を感じ取り,発見をメンバーに分かち合うことが難しくなったのではないかと推察される。分かち合うことが幼児向けのゲームの考案に関連するが,全体への配慮に傾倒しすぎると却って分かち合うことが難しい。学生にとって,自然体験から何かを感じ取り,仲間とそれらを分かち合うこととゲーム自体を展開させていくことの両立に難しさがあるのではないかと考えられる。
著者
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