変形性膝関節症に対するはり治療の臨床的効果2 : 無作為比較試験

概要

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目的:はり治療が変形性膝関節症(Osteoarthritis of the Knee : 膝OA)患者の痛み軽減と機能改善に擬似はり治療より効果があるかどうかを検証する。研究デザイン:無作為比較試験(Randomized Controlled Trial : RCT) 患者:8人の膝OA患者(平均年齢72.8±6.7歳) 介入:1か月間に8回のはり治療。対照は1か月間に8回の擬i似はり治療を受けた。研究開始時のインフォームドコンセントにおいて、患者には2種類のはり治療を受けてもらうと説明した。評価尺度:結果指標は治療前と1ヵ月後のthe Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)スコアとの差とした。結果:はり治療群はWOMACスコアが減少する傾向がみられた(差の平均,-4.3[95%信頼区間,3.2 to -11.9];P=0.13)。擬似はり治療群もWOMACスコアが減少する傾向がみられた(差の平均,-5.2[95%信頼区間,10.3 to -20.7];P=0.40)。患者から有害事象は報告されなかった。結論:はり治療も擬似はり治療もともに、膝OA患者の痛みと機能とを緩和する傾向があると考えられる。
関西医療大学の論文