LAMP法を用いた種子からのスイカ果実汚斑細菌病菌(Acidovorax avenae subsp. citrulli)の検出(学術報告)
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概要
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種子からスイカ果実汚斑細菌病菌Aacを直接検出する方法を開発した.方法は種子の洗浄水をメンブレンフィルターでろ過濃縮した後,LAMP法で検出するものである.病原関連遺伝子であるhrpGおよびhrpX遺伝子間スペーサー領域から設計したLAMPプライマーはAacのDNA断片を特異的に増幅した.本法により,スイカ,トウガン,マクワウリ種子それぞれ1000粒の洗浄水にAacを約1×10^3cfu添加した場合まで検出可能であり,その検出時間は約2時間であった.さらにスイカおよびメロンの自然汚染種子6試料の洗浄水のすべてから本細菌に特異的なLAMP増幅がみられた.このことから,本法はAac汚染種子からAacを直接検出する手法として実用可能であると考えられた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2008-11-25
著者
-
斉藤 範彦
横浜植防
-
上松 寛
横浜植防
-
齊藤 範彦
横浜植防
-
小原 達二
農林水産省横浜植物防疫所
-
大矢 仁志
農林水産省横浜植物防疫所
-
中川 寛章
農林水産省横浜植物防疫所
-
齊藤 範彦
農林水産省横浜植物防疫所
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上松 寛
農林水産省横浜植物防疫所
-
斉藤 範彦
横浜植物防疫所
-
大矢 仁志
横浜植防
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